『Jリーグのクラブチームの歴史』を可視化してみた|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #24 #tableau

『Jリーグのクラブチームの歴史』を可視化してみた|Tableau Software Tips&Viz Advent Calendar 2014 #24 #tableau

Clock Icon2014.12.24

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2014年アドベントカレンダー『Tableau Software Tips&Viz(全部俺) Advent Calendar 2014』24日目です。Tableau Softwareに関する機能紹介、便利ネタや可視化ネタ等を毎日1本ずつ計25本、『1人(全部俺)』で担当してお届けしています。

昨日23日目の投稿ネタは『あのアクションスターの「怪我一覧」を可視化してみた』でした。

本日24日目は『Jリーグのクラブチームの歴史』を可視化してみたエントリとなります。

目次

Tableau Public コンテンツ

今回はいきなりコンテンツを御紹介してしまいましょう。こちらです!!

任意のクラブチームのラジオボタンを選択するとそのクラブチームの昇格・降格のグラフのみが表示されます。

対象データの準備

こちらの内容を作成するにあたり、利用したデータは以下Wikipediaの各種ページの情報となります。

準備したデータについては、以下の様な手段、内容のものを収集していました。はい、基本的には手動で地道に収集・編集しておりましたよ。(。-ω-。)

  • 対象としたクラブは『正会員クラブ』に所属しているクラブ。
  • 対象としたカテゴリは『J1』『J2』『J3』の計3カテゴリ。
  • チームに拠ってはホームスタジアムを2つ持っている場合もあったが、可視化の都合上片方いずれかのスタジアムに寄せています。その点はご了承ください。
  • スタジアムの位置については、一覧から辿れる緯度経度情報を拾って来ています。
  • 各種チームの戦績については、チーム別Wikipediaページに記載のある『◯◯◯◯の年度別成績一覧』の内容を参照。こちらもページ内容を見ながらEXCELに直打ち。(例:コンサドーレ札幌の年度別成績一覧 - Wikipedia )
  • スタジアム別の収容観客者数もスタジアムのページにある数字をEXCELに直打ち。

異なるカテゴリ(J1/J2/J3)間の順位を表現

当エントリの可視化を実現するにあたり、苦心したのが以下の『カテゴリ毎の昇降格を1つのグラフで表示したい』点でした。

jleague-graph-01

単一の順位であれば、以前投稿した下記エントリの様に操作を行う事で実現出来るのですが、今回は都合3つの棒グラフ(=カテゴリ)を跨ぐ形でグラフを構成する必要がありました。

で、どうやったか。ポイントは以下2つでした。

リファレンスラインで『カテゴリ』を表現

カテゴリ(J1/J2/J3)の違いは、1つのグラフで『リファレンスライン』というものを使い、表現する事が出来ました。所定の位置でリファレンスラインの設定を行い、『J1のラインを設定、そのラインから下をピンクで塗りつぶす』→『J2のラインを設定、そのラインから下を水色で塗りつぶす』→『J3のラインを設定、そのラインから下を黄緑で塗りつぶす』と繰り返し設定を行い、カテゴリの違いを1つのグラフ上で可視化した、という形になります。(下記設定画面では『上を塗りつぶす』としていますが、これは順位のグラフを作成するに当たり、(順位に相当する方の)軸の反転を行っているため、上下が逆転している事にちなんでいます)

jleague-graph-02

順位を表す数値情報を別途用意

次いで、順位を表す数値情報の工夫について。単純に考えると、J1,J2,J3の順位はそれぞれ多くて20位ずつとなりますが、これら単体では1つのグラフには当然、収まりません。J1=100台、J2=200台、J3=300台としても、例えば120〜199までは『使われない数値』となってしまうので、グラフとしてはカテゴリ間の遷移が非常に間延びした感じになってしまいます。

そこで、カテゴリ内に順位が程良く収まるように、数値に係数を与えて表示用の数値を割り出させ、その項目をグラフの表示に用いる事にしました。J1,J3は5を、J2は20チーム以上あるので4.35(※この辺の数値は適当)をそれぞれ掛けて数値を出し、縦軸のグラフ表示に用いています。

jleague-graph-03

まとめ

以上、『Jリーグのクラブチーム別順位遷移を可視化してみた』でした。チームに拠って現在の状況や推移がどのようなものであるのか、まさに『チームの歴史』が垣間見えてくるのも可視化の面白い所ではありますね。長年に渡って上位を占めているチーム、または伸び悩んでいたり迷走してるのかなと思えるようなチームが順位遷移から見えてくる所もあったりしたのは興味深い点ですね。データを可視化する上で『こうしたいんだけどどうすれば良いんだ?』ってのも今回ありましたが、頭の体操的にも色々試行錯誤出来て良かったと思います。

では、明日もお楽しみに!

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